注意!!
書いてる人はYMMもAIVOICEもVOICEVOXも初心者です。この記事は初心者が頑張る過程で得たことのメモ書きです。
なんで「怒り眉」に戻ってんのー!?
どうも、YMM4初心者の山田メガネです。
今回は、ずんだもんの立ち絵の基本的なアニメーションを覚えていこうと思います。
そんなに難しくはなかったんですが、設定を保存する場所が想定外だったり、せっかくカスタマイズした立ち絵がセリフを挿入した瞬間に初期化されたり。 前回同様、僕の感覚とは少しズレた挙動が多かったので、このあたりを整理しながら使い方を掘っていきます。
今回のゴールは、この4つの状態を自分で再現できるようになること。
- ずんだもんの立ち絵を配置する
- 自動でまばたきさせる
- セリフの時に自動で口パクさせる
- 表情や衣装の変更をする
同じことで困ってる人は参考にしてください。
このページの目次
ずんだもんの立ち絵をダウンロードする
僕がよく見かけるずんだもんのイラストは坂本アヒルさんという方が描いたものだそうです。 これをダウンロードしてきましょう。
利用条件は、動画やアイコン利用など、良識の範囲内で可能で、改変・囲うも自由だそうです。 商用利用も可能で、クレジット表記は任意とのこと。
ZIPファイル内に「ずんだもん立ち絵素材2.3.psd」が入っています。 まずは作業用フォルダ(後でYMMが参照しやすい場所)に展開しましょう。
あ、そだ。
他で動画編集をやった身からすると、顔パーツを別レイヤーに置いてON/OFFで動かしたり、まばたきだけ別コンポジションで作ってループさせたり、と考えるかもしれません。
YMMでは簡単にアニメーションさせる仕組みがあって、坂本アヒルさんはそれに最適化した形でPSDファイルを作ってくれてるので、その仕組みを利用させていただきます。
想像よりかなり楽できました。
YMMの今風なアニメーション設定をやるので、Aftereffectsっぽい力技のアニメーションはやりません。 動画編集が初めての人は気にしなくていいです。
ずんだもんの立ち絵をセットする
それでは、YMMに登録されている「ずんだもん」にデフォルト立ち絵をセットしていきます。
メニューの「ファイル」から「キャラクターの編集」を選択。
下の方に「立ち絵」という項目があるので、
右側のフォルダアイコンから、先ほどの「ずんだもん立ち絵素材2.3.psd」を指定してください。
ついでに初期設定をやっておきます。
ちょっと意外だったのですが。
ここでの設定値はアプリ本体ではなく、PSDと同じ階層に小さなJSONファイルとして保存されます。 つまり立ち絵を複数プロジェクトで使う場合でも、フォルダごとに別設定を持てるというわけです。
もしいろんな使い方を想定している場合は、先にそれを想定したファイル名や配置にしておいた方がいいと思います。 普通に1種類だけの場合は何も考えなくていいです。
では初期設定に戻ります。
デフォルトだと、ずんだもんの表情がこのような釣り眉に口が開いた状態になっています。
たぶん見栄えのために作者さんがデフォルト設定してるんだと思います。 これを動画用の標準的な表情に戻します。
「立ち絵」内の少し下に「レイヤー」一覧から、以下の項目を切り替えます。
- 「眉」の「怒り眉」のチェックを外し、「普通眉」にチェックを入れる
- 「口」の「ほあー」のチェックを外し、「むふ」にチェックを入れる
これでこのようなニュートラルな表情になります。
これで初期設定は終わりです。 他の表情にしたい場合は自分の好みにいじってください。
……ただ、ここで設定しても意味がなかったです。
タイムラインにずんだもんを配置する
これがだいぶ分かりにくかった。
タイムラインの上にずらっと並んだボタンの中に、人みたいなボタンがあります。
これを押すと先ほど設定した立ち絵が配置されます。 そのままだと中央にドデーンと出るので、好きなサイズ、好きな位置に調節してください。
このレイヤーは「ずんだもんを表示するベースレイヤー」です。 セリフごとに分割する必要はなく、配置しただけで常時存在している枠だと思ってください。 追加設定は上位レイヤ-に配置することで、立ち絵デフォルトの設定を上書きしてくれます。
何を言ってるか分からないと思いますが、後で出て来ます。 めちゃくちゃ便利な構造になってます。
ずんだもんにまばたきさせる
これも分かりにくかった。
一見、右パネルの「立ち絵設定」やキャラ編集から調整できそうですが、まばたきはそこでは制御できません。 素材となっているPSDファイルに対して個別に設定が必要みたいです。
これもすぐ傍のJSONファイルに記憶されるので、同じファイルを使う限りは、プロジェクトをまたいでも同じ設定が維持されます。
やり方は、メニューの「ツール」から「Psd立ち絵素材マネージャー」を開きます。
左上のフォルダアイコンから先ほどの「ずんだもん立ち絵素材2.3.psd」を指定します。
PSDファイルのレイヤー一覧が表示されましたね。
まばたきの設定をするには、一覧から「目」を開きます。 目に関するパーツが大量に表示されました。
この画面では分かりませんが、ずんだもんのデフォルト表情は次の2つのパーツで構成されています。
- 「目」→「目セット」の中の「普通白目」
- 「目」→「目セット」→「黒目」の中の「普通目」
この2つに対してアニメーション設定を追加します。
まずは「普通白目」から。
中央下の「追加」ボタンからまばたきパーツを追加します。
「目」を開き、「細め目」と「なごみ目」にチェックを入れて「追加」します。 もっかい「追加」を開いて、もう一度「細め目」を追加で、こんな感じに並びます。
これで次の4段階のアニメーションが設定できました。
- 開いた目
- 閉じかけ
- 閉じた目
- 開きかけ
最後に、右側の「種類」が「まばたき」になっていることを確認して、「開始」=最初のまたばきをするまでの時間、「間隔」=何秒ごとにまばたきをするか、を設定して終わりです。
Wikipediaを見ると、まばたきの頻度は1分間で10~30回だそうで、間の20回としますか。
となると間隔は3秒なので、「開始」「間隔」ともに3秒に設定すればOK。
あとは「普通目」の方にも同じ設定をしておきます。
これを忘れると 白目だけ閉じて黒目が残るホラー演出になります。 必ず両方に設定してください。
これで、タイムライン上のずんだもんが3秒ごとに勝手にまばたきするようになります。
ずんだもんに口パクさせる
まばたき設定と同じく Psd立ち絵素材マネージャーから行います。
今度は「口」から「むふ」を選択します。
「追加」から、「ほー」と「ほあー」を追加。 再度「追加」から「ほー」と「むふ」を追加します。
これだと順番がおかしいので、2個目の「むふ」を一番下へもっていきます。
これで次の5段階のアニメーションが設定できました。
- 閉じた口
- 開きかけ
- 開いた口
- 閉じかけ
- 閉じた口
まばたきと違って、最後にもう一度「閉じた口」を設定していますが、これを設定しないと何故か口パクしてくれなかったので必須っぽい。
最後に、右側の「種類」を「口パク」にして終了です。
このままタイムラインにセリフを追加すると、デフォルト表情の設定が無視されて「怒り眉」に戻って、口パクじゃなくて口を開けただけの状態になります。
これはたぶん、口パク時の他のパーツの設定が、キャラクタ設定のデフォルト設定じゃなくて、PSDファイルのレイヤーのON/OFFを参照しているせいだと思います。
んで、PSDだと口は「ほあー」になっていて、アニメーションを設定したのは「むふ」だから動かない、と。
一応の解決法として、セリフレイヤーの立ち絵の口を「むふ」にすればちゃんと口パクしますが、
セリフごとにそんな面倒なことしたくない。
根本的な解決として、次の「表情や衣装の変更」を応用すればちゃんと口パクするようになります。
ずんだもんの表情とか衣装を変更する
立ち絵のパーツの変更は、タイムラインの右側のパネルの「立ち絵」→「レイヤー」から、表情や衣装を希望のレイヤーに切り替えます。 眉・口・服などのON/OFFを切り替えるだけで変更できます。
分かりやすいように衣装を変更してみましょうか。
デフォルトでも「服装2」として水着が用意されています。 今回は「服装1」のチェックを外して、「自前衣装」にチェックを入れました。
ちゃんと変わりましたね。
ところが、この状態で喋らせると元のずんだもんに戻ってしまいます。
なんでやーーーー!?
これはさっきの表情リセットと同じで、セリフレイヤーのパーツが全て「PSDのレイヤーのON/OFF」に従ってしまうせいです。
これを解決するのが「表情アイテム」!
立ち絵を配置した時のボタンの隣にある「表情アイテム」ボタン。
これを押すと新しいレイヤーが配置されますが、これ自体は何を表示する機能も持っていません。 ところがこいつ、自分より下位(タイムラインでは上)にあるずんだもんレイヤーのパーツ設定を上書きする機能を持っています。
例えばこんな風に、表情レイヤーをレイヤー02に配置します。
そこで、表情レイヤーを選択して、右のパネルから衣装を切り替えると…
できたーーー!?
この順に配置にすると、下位にあるセリフレイヤーと立ち絵レイヤーのパーツをこのレイヤーで上書きできるみたいなんです。
この機能を使って、口を「むふ」にすることでちゃんと口パクもするようになります。 同様に眉を「普通眉」にしたり、他の表情をデフォルトにしたりすることもできます。
衣装やデフォルト表情みたいに全体で上書きするんじゃなくて、「このセリフの間だけ!」みたいな表情変更の場合は、このように表情を変えたい区間に表情レイヤーを配置すると、
このように別の表情を作れます。
まとめとか
今回は、ずんだもんにまばたきさせたり口パクさせたりする方法を学びました。 表情や衣装の変更もできましたね。
ただ、衣装変更+表情変更ってなると、上位レイヤーが上書きしてしまって、
表情か衣装のどっちかがリセットされます。
この辺はもうちょっと実戦で経験値を積んでから、効率のいい方法を考えれたらなーと。 セリフレイヤーを上位にして衣装を全部オフにしたけど、「オフ」が反映されて衣装部分が何も表示されませんでした。
この辺はプリセット使うしかねーのかなー。
まぁ、公開動画プロトタイプのコンセプトも決まったし、実戦でいろいろ試してから書き足しておきますね。
動画編集/YMM4の目次
- 第1回 動画編集の経緯とか
- 第2回 AIVOICE2との連携
- 第3回 効率的な字幕装飾
- 第4回 まばたきと口パク(このページ)
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